現のそら言
目の前に見えることは本当のことなのか。本物なのか。
真実は適切なものなのか。
知っていると思いこんでいるものも実は違う姿を持っている。
モニター越しに見えるもの。
人が繰り広げること。
善も悪もないまぜになる。
いったい何が本当なのかわからなくなる。
何もなかったことにしてしまうこともある。
うつくしい力が埋め隠され、
尊大な隠れ蓑に覆い尽くされることがある。
その上に築かれる世界は本物なのだろうか。
人が起こすものごとはどんどん無視できなくなっている。
その人は弱いのかもしれないし大胆なだけかもしれない。
誰も嘘をつくつもりはないのかもしれない。
人の力は簡単に裏表になる。
考えしだいで変えることもできるしそのままでいることもできる。
何を始められるかは誰にとっても未知なのだ。
事実に傷つけられ
誠実なそら言に救われたりする。
あるようなないようなものごとを
ひとつひとつ集めていくと現実があらわれるのかもしれない。
時には暢気な戯言に軽く騙されるのもいい。